2011/09/09

手作り本の作り方


Making Handmade Books  100+Bindings
Alisa Golden

紙を折っただけでできるものから、ちょっと変わった綴じ方の本まで
詳しい図とともに紹介された、手作り本の解説書。
一枚の紙片を折り畳んだだけで、本をつくるよろこびをシンプルに感じることのできる、
そんな気軽な作り方をはじめ100以上のバリエーションが収録されています。


紙を一枚折ってつくるものだけでも十数種類、一部を張り合わせるだけでできる簡単な物も含めると30を超えるバリエーション。
その他、糸で綴じる方法も、ごく簡単な物からコプティックまで。
スリップケースやポートフォリオの作り方も載ってます。
広く浅くといった感じでしょうか。
丸背の本以外は、特別な道具がいらないものが多いです。

折る作り方はわりと多いです。

折って作るもののなかには、ポケットつきのものも。この辺はすぐにできそう。

ティーバッグ型の本。かわいいですね〜。これも簡単。
折って、穴をあけて紐を通すだけ。

これはぱたぱたとめくると絵が変化するもの。
こういうのも何種類も作り方が紹介されています。

支持体を使って何折もの折丁を糸で綴じる方法も一応載ってますが、
こういうのは逆に、製本の経験のある人でないとわかりにくいかも。

これは「secret belgian binding」。謎のベルギー製本?
解説によると、何百年もの間謎につつまれていた製本方法を、ヘディー・カイルさんが解明・復元したんだとか。
この方、有名な製本工芸家・修復家さんらしいですね。

これは、エンベロープ。ウォレット状のものやポートフォリオなども。
折るだけの物から、ボードを紙でくるんで作るものまで。

ざっとお見せするとこんなところです。

以下、チャプターです。(私のテキトーな意訳ですが、おおむねこんな内容)

1.  マテリアルとメソッド
2.  折り畳んでつくる
3.  貼り合わせてつくる
4.  シンプルな糸綴じ
5.  切る・穴をあける・接着する
6.  動くしかけ(パタパタや引くと動く等)
7.  糸で綴じる(交差式、リンクステッチ、リボンで綴じる、シークレットベルギー製本等)
8.  糸綴じのバリエーション(ロングステッチ、コプティックのバリエーション等)
9.  エンベロープとポートフォリオ
10. いろいろなカバー
11. 函・スリップケース
12. アイデアの発展


すぐにでも試せる作り方がたくさん載っていて、めくっているだけでも楽しい本です。
Amazon.jpで買えますが、このボリュームでお値段も手頃。
(注:本日現在で1439円・送料無料!円高も手伝ってるんでしょうか。私が買ったときより安くなってる〜)本屋の回し者でもなく、アフェリエイトもやってませんが…

ついでに言っておきますと、ソフトカバーですが糸綴じでぐいっと開きます。
無線綴じと思ってたんですが、さすがですね〜。ちゃんと広げて置くことができます。


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