ペンギンブックスのデザイン 1935-2005
フィル・ベインズ著/山本太郎監修/齋藤慎子訳
ブルース・インターアクションズ
Penguin by Design: A Cover Story 1935-2005
Phil Baines
Penguin (Non-Classics)
Postcards from Penguin: One Hundred Book Covers in One Box
Penguin (Non-Classics)
ペンギンブックスは英国初の大衆向けペーパーバック。
出版元は現在イギリス大手となったペンギングループで、
ペーパーバックをはじめ多数の本を出版しています。
名前の通りペンギンがトレードマーク。
装幀の優れたグラフィックデザインでも有名ですね。
写真の上右がペンギンブックスのあゆみとデザインについて書かれた本で、左がその日本語翻訳版。写真下は、ペンギンブックスの表紙デザインを集めたポストカード集です。
初めは洋書を購入しましたが、ちょっと後に日本語翻訳版が刊行されました。
ご覧の通り原書の方がやや大きめなので、収録されている図版は大きくて見やすいです。
体裁も、私の好きな糸綴じです。日本版は無線綴じ…
初期のペーパーバックの表紙デザイン。
もともとペーパーバックは、ハードカバー出版元の許可を得て既存タイトルの廉価版として出版するものだったので、ハードカバー版と同じようなデザインは望まれなかったそうです。
当時これは、書店で目を引くものだったらしい。印象的なデザインです。
ジャンルごとに色分けされています。
木版画を使った、イラストレイテッド・クラシック・シリーズ。
オレンジ色が印象的。
ヤン・チヒョルトのデザイン。
クラシックス・シリーズの表紙には、
作品ごとにイラストを紋章風にデザインして使用しました。
詩集シリーズ。テキスタイル模様が美しい。
50年代「ハンドブックス」シリーズ。
編み物とか絵とかチェスなど、趣味の内容みたいです。
学術系のシリーズ。モダンなデザイン。
詩集シリーズ新デザイン。美しいです。こういうの持ち歩きたい。
シェイクスピアシリーズ。
今見てもかっこいい。
ペーパーバック出版第1号の「ユリシーズ」を、3000タイトル目に記念出版しました。
その時の表紙デザイン。文字だけでシンプルですが、これは絶妙。
誌面のレイアウトも良いです。
こちらは日本語版。図版など内容は同じですが、ペンギンブックスの変遷についての記述はオレンジ色の紙にスミ一色の印刷にまとめています。メリハリもあって読みやすいです。
ただ、全体に文字が小さすぎるのが難。老眼だと眼鏡かけても読みにくいくらい小さめです…
これがポストカード集。100枚・箱入り。
ポストカードとしては絶対使わないもんね。
現在は、こんなかわいい装幀のペンギン・クラシックスも多数発行されています。
なんでこういうデザインの本が、日本にはないんでしょうかね。
函もカバーもなし、クロスに色箔押しです。
(写真奥の白い表紙の本はアリスです。挿絵もちゃんと入っています。
Alice's Adventures in Wonderland and Through the Looking Glass
(Penguin Classics))
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