2011/08/17

スマイル/ジェリー・ガルシア


Smile
Jerry Garcia/PARCO出版

グレイトフル・デッドのギタリスト&ヴォーカリスト、ジェリー・ガルシアが描いた絵とことばの本。
約17センチ角の小さいサイズで、中身も45頁と薄い。ちっちゃい絵本という感じです。

上の写真はカバーを取ったところ。
カバーはこれ。表紙もジェリーのイラストです。


この本を買ったのは1993年、出版されてすぐでしたが、
この年、ジェリー・ガルシアがパルコの広告に起用されていました。
CFにも出ていたけれど、雑誌広告にもなっていて、
その広告のボディがとても良かったのでコピーをとってしばらく会社のデスクの前に貼ってました。
雑誌はたしか、エスクァイアだったか…掲載誌は多分家にあると思うが探し切れてない…。

なので、広告に載っていた文章はどんなだったか詳しくは思いだせませんが、
「ミラクル」と「楽しむことだ」というフレーズかとても印象に残ってます。
ミラクルは起こる、それを信じること、そして自分の人生を楽しむことだと、
まあそんなような内容だったでしょうか。
グレイトフル・デッドのレコードは1枚だけ持っていましたが、
ジェリー・ガルシアに更に興味を持ったのでこの本を買ったのでした。
見開きごとに短い言葉に絵がひとつ、という構成で、
あっという間に読み終えてしまえるものでしたが、
これもデスクの上に置いて、繰り返し読んだのを覚えています。

ジェリーはCF に出演した2年後、1995年に亡くなっています。まだ53歳だった。

と、ここまで書くと、なんだかありがたいお言葉集かとも思われそうですが、相田みつをとは全然違いますからね。そうではないのだ。

“十五歳でストレートな世界に別れを告げ
はじめてのギターを手に入れて
それまで自分がやっていたことを
すべて捨ててしまって以来
僕は、本当に長いバケーションの中にいるようなものだ。
あの時僕は遊んでいこうと決めたし
いまでも遊んでいる”
--Smile/Jerry Garcia

ビートニクに影響を受けて、
ヒッピーやサイケデリック文化の代表みたいな扱いになってますが、
そういう時代を生きてきたジェリー・ガルシアの人生の断片みたいなものがかいま見えて、
それがとっても心に響いてくるのです。私にはね。

広告の話に戻りますが、「ほぼ日」によると、
あれは糸井さんが手がけたんだったそうです。
「グレイトフル・デッドを広告に使いたいって思う人が、1993年の日本にふつうにいたんですよ。思えば、ちょっとすごいですよね。」と、対談の中でおっしゃってます。確かにすごいわ。

あの頃は、広告もいい時代だったなあ…

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