2011/08/09

エテックスのデッサン集


Etaix dessine Tati
ピエール・エテックスのデッサン集。エテックスは、ジャック・タチの映画のポスターデザインを手がけていますが、このデッサン集を見ると、映画のキャラクターデザインから美術、ロゴまでデザインしていたようです。フランス語で読めないので、内容は不明ですが…
「ぼくの伯父さん」「のんき大将」などの絵コンテのようなものも収録されてます。
エテックスは多彩な人で、俳優、イラストレーション、デザイン、監督までこなすというすごい人。「ぼくの伯父さん」では助監督もやったそうな。
エテックスのイラストによる「ぼくの伯父さん」のポスター。

グラフィックもセンス良いです。 



ステンカラーのコートに寸足らずのズボン、シマシマの靴下をはいたキャラクター「ユロ氏」(=伯父さん)はこうしてできたんでしょうか。いろんなパターンの伯父さんがいます。



グラフィック。

「のんき大将」の町並みですね。 中央よりやや右側の白い建物、3.階の緑色のドアが大将の部屋。


デッサン力抜群です・・


「のんき大将」の子供たちが遊んでいるシーン、これかな。


「ぼくの伯父さん」で、「ぼく」の近代的ゴージャスな家に遊びに来るマダム。
映画では左端のとんがり帽子をかぶってました。



「プレイタイム」に出てくるレストランの入り口のデッサン。




今日は画集なので、画像をたくさんアップしましたが…


30センチ四方くらいの大きめの本で、分厚くて重いです。
ジャック・タチ関連の本ってわりと少ないので、amazon.frで探して買いました。


あとは私が持っているのはこれくらい。
エスクァイアの特集がわりといいです。
この辺はまた別の日に紹介しましょう。

映画を観たひとはよくご存知の「ユロ氏」。
帽子をきちんとかぶって、パイプをくわえ、ステンカラーコートにカサ、といういでたちで、とってもおしゃれなおじさん。ズボンが短めなところが何となく間抜けさを滲ませていて、でも裾から出てるシマシマの靴下がかわいくてお洒落に見せるんですよね。
いつも大まじめなのにスカッと抜けているこのキャラクター、ミスター・ビーンに通じるところがあるなあ(どっちもズボン短い)と思っていたら…、ローワン・アトキンソンがインタビューで影響を受けていると語ったそうです。なるほどね。



とにかく絵がいいので見ごたえがありますが、タチの映画が好きな人ならさらにさらに楽しめます。サントラ聴きながらならなおグッド。



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